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Elegoo Neptune 4 Maxは、Klipperファームウェアで動作する大型FDM方式3Dプリンターである。Klipperベースのプリンターには、サードパーティ製のアップグレードキットが豊富に提供されているという特徴がある。マルチカラー印刷への拡張方法を調査した結果、CoPrint社の「KCM(Klipper Chroma Module)」というキットの存在を確認した。本記事では、Neptune 4 Maxのマルチカラー化について調査した内容をまとめる。
Neptune 4 Maxのマルチカラー化の選択肢
Neptune 4 Maxをマルチカラー化する方法として、CoPrint社のKCMキットが候補に挙がる。このキットは、Klipperファームウェアで動作する3Dプリンターに4〜8色のマルチカラー印刷機能を追加するものである。拡張モジュール(ECM Pack)を追加することで、最大20色まで対応可能となる。
競合製品として、Anycubic社の「Kobra 3 Max」が存在する。この機種は、別売りの「ACE Pro」を追加することで、標準でマルチカラー印刷に対応する。以下に、Neptune 4 MaxをKCMキットでアップグレードした場合と、Kobra 3 Maxの性能を比較する。
| 項目 | Neptune 4 Max + KCM | Anycubic Kobra 3 Max |
| 造形サイズ (mm) | 420 x 420 x 480 | 420 x 420 x 500 |
| 最大印刷速度 (mm/s) | 500 | 600 |
| ノズル最高温度 | 300℃ | 300℃ |
| マルチカラー方式 | シングルノズル・フィラメント切り替え式 | シングルノズル・フィラメント切り替え式 |
| 対応色数 | 最大20色(拡張モジュール使用時) | 最大8色 |
KCMキットの特徴と導入のポイント
KCMキットの最大の特徴は、対応色数の多さである。標準で4〜8色に対応し、ECM Packを追加することで最大20色まで拡張できる。これはデスクトップ機としては他に類を見ない多色印刷能力である。フィラメント交換は約12秒で3回実行可能と、交換速度も実用的な水準にある。
一方で、KCMはサードパーティ製品であるため、導入にはユーザー自身による作業と調整が必要となる。説明書の記載が十分でないというレビューもあり、ある程度の技術的知識が求められる。対して、Kobra 3 MaxとACE Proの組み合わせは、メーカー純正であるため、導入の容易さと動作の安定性では優位性がある。
すでにNeptune 4 Maxを所有している場合、KCMキットは既存の資産を活用して比較的安価にマルチカラー環境を構築できる選択肢となる。
今後の注目技術:Bondtech INDX
マルチカラー印刷の分野では、新たな技術も登場している。スウェーデンのBondtech社が開発した「INDX(Induction Dynamic eXtruder)」は、ワイヤレス誘導加熱と非接触温度センシングを採用した自動ツールチェンジャーシステムである。
INDXの特徴は、パッシブツール(ノズル部分)が軽量かつシンプルな構造である点にある。ヒーターやサーミスタ、電子部品を含まない設計のため、1本あたり約35ドルと安価に抑えられている。スマートツールヘッド本体は約250〜350ドルとされている。
INDXは2025年11月のFormnext 2025で発表され、Founders Editionは即座に完売した。一般販売は2026年第1四半期に開始予定であり、Prusa CORE Oneへの対応が発表されている。Klipper、Marlin、RRFなど主要なファームウェアに対応するとされているが、Neptune 4 Maxへの対応可否は現時点で不明である。

まとめ
Neptune 4 Maxのマルチカラー化を検討する場合、現時点ではCoPrint社のKCMキットが有力な選択肢である。最大20色という多色印刷能力は特筆に値する。KCM Setは43,600円前後(2025年10月時点)で販売されており、マルチカラー化キットとしては手頃な価格帯にある。

ただし、2026年にはBondtech INDXという新技術の一般販売が予定されている。INDXは既存のフィラメント切り替え方式とは異なるツールチェンジャー方式を採用しており、色替え時のロスや時間を大幅に改善する可能性がある。
すぐにマルチカラー環境が必要でなければ、INDXの詳細なスペック、価格、対応機種が明らかになるまで待ち、両者を比較検討してから判断するのが賢明である。
参照記事

KCMキットの製品情報と仕様について参考にした。

ElegooプリンターへのKCM導入ガイドとして参考にした。

Bondtech INDXの製品情報と技術仕様について参考にした。

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