ソフトウェア

MacでGeminiのCLI環境を入れる

MacでGoogle公式のGemini CLIをインストールし、ターミナルからAIコーディング支援を利用できる環境を構築しました。この記事では、その手順を備忘録として記録します。

※Gemini CLIとは:Google社が提供する公式のAIコーディングツール。ターミナル上でGeminiと対話しながら、コード生成やファイル操作、Web検索などが行えます。

背景と目的

Gemini CLIはGoogleが公式に提供するオープンソースのCLIツールです。Gemini 2.5 Proの100万トークンという大きなコンテキストウィンドウを活用し、ターミナルから直接AIの支援を受けられます。

※コンテキストウィンドウとは:AIが一度に処理できるテキストの量。100万トークンは約75万語に相当し、大規模なコードベースでも一度に分析できます。

主な機能は以下の通りです。

  • コード分析・生成 – マルチモーダル対応でコードの理解と生成
  • Google検索連携 – 最新情報をWeb検索して回答に反映
  • ファイル操作 – ファイルの読み書き、シェルコマンド実行
  • MCP拡張 – Model Context Protocolによるカスタム統合

※MCPとは:Model Context Protocol の略。AIに外部ツールを接続するための規格で、Anthropic社が開発しました。GeminiもClaude同様にMCPに対応しています。

作業環境

  • OS: macOS(Apple Silicon対応)
  • Node.js: バージョン18以上
  • アカウント: Googleアカウント または Gemini APIキー

Node.jsのインストール

Gemini CLIにはNode.js 18以上が必要です。まずNode.jsがインストールされているか確認します。

Bash
node -v

バージョンが18未満、または「command not found」と表示された場合は、Homebrewでインストールします。

Bash
brew install node

※Homebrewとは:macOS用のパッケージマネージャー。コマンド1つでソフトウェアのインストール・更新・削除ができる便利なツールです。

Gemini CLIのインストール

インストール方法は複数あります。用途に応じて選択してください。

方法1: npmでグローバルインストール(推奨)

システム全体で使えるようにインストールする方法です。

Bash
npm install -g @google/gemini-cli

※グローバルインストールとは:システム全体で使えるようにパッケージをインストールすること。どのディレクトリからでもコマンドを実行できるようになります。

方法2: Homebrewでインストール

Homebrewを使っている場合は、以下のコマンドでもインストールできます。

Bash
brew install gemini-cli

方法3: npxで直接実行(インストール不要)

インストールせずに試したい場合は、npxで直接実行できます。

Bash
npx @google/gemini-cli

※npxとは:Node.jsのパッケージを一時的に実行するツール。インストールせずにコマンドを試せるため、動作確認や一度だけ使いたい場合に便利です。

認証の設定

Gemini CLIを使うには認証が必要です。3つの認証方法があります。

方法1: Googleアカウント認証(推奨)

最も簡単な方法です。Gemini CLIを起動すると、ブラウザでGoogleログインを求められます。

  • 無料枠: 60リクエスト/分、1,000リクエスト/日
  • Gemini 2.5 Pro(100万トークン)が利用可能
  • APIキーの管理が不要

※レート制限とは:一定時間内に実行できるリクエスト数の上限。サーバーの負荷を防ぐために設定されています。

方法2: Gemini APIキー

Google AI Studioでキーを発行し、環境変数に設定します。Google AI Studioにアクセスして「Get API Key」をクリックすることでAPIキーを取得できます。

※Google AI Studioとは:Googleが提供するAI開発プラットフォーム。ブラウザ上でGemini APIを試したり、APIキーを管理したりできます。

取得したAPIキーを環境変数に設定します。

Bash
export GEMINI_API_KEY=”YOUR_API_KEY_HERE”

永続化するには、~/.zshrcに追記します。

Bash
echo ‘export GEMINI_API_KEY=”YOUR_API_KEY_HERE”‘ >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc

※環境変数とは:OSが管理する設定値。プログラムから参照でき、APIキーなどの秘密情報を安全に渡すのに使われます。

方法3: Vertex AI

企業向けのオプションです。Google Cloudとの統合、高いレート制限、エンタープライズセキュリティが必要な場合に選択します。

動作確認

インストールが成功したか確認します。

Bash
gemini –version

バージョン番号が表示されれば、インストールは成功です。

基本的な使い方

対話モード

Geminiと対話形式でやり取りします。

Bash
gemini

対話モードを終了するには、Ctrl + Cを2回押すか、/exitと入力します。

ワンショットプロンプト

一度だけ質問を送り、結果を受け取ります。

Bash
gemini -p “このプロジェクトの構造を説明して”

モデルの指定

使用するモデルを指定することもできます。

Bash
gemini -m gemini-2.5-flash

複数ディレクトリの指定

複数のディレクトリを分析対象に含める場合は、以下のようにします。

Bash
gemini –include-directories ../lib,../docs

JSON出力

構造化された出力が必要な場合は、JSON形式で出力できます。

Bash
gemini -p “関数一覧を出力して” –output-format json

まとめ

Gemini CLIをインストールすることで、ターミナルから直接Geminiの支援を受けながらコーディングできるようになりました。Googleアカウントがあれば無料で1日1,000リクエストまで利用でき、100万トークンという大きなコンテキストウィンドウで大規模なプロジェクトも分析できます。

オープンソース(Apache 2.0ライセンス)で開発されているため、コミュニティによる機能追加も活発に行われています。

※オープンソースとは:ソースコードが公開されていて、誰でも自由に利用・改変・配布できるソフトウェア。Apache 2.0は商用利用も可能な寛容なライセンスです。

参考リンク

GitHub - google-gemini/gemini-cli: An open-source AI agent that brings the power of Gemini directly into your terminal.
GitHub – google-gemini/gemini-cli: An open-source AI agent that brings the power of Gemini directly into your terminal.
GitHub
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Gemini CLI documentation
Gemini CLI documentation
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Using Gemini API keys  |  Google AI for Developers
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Google AI for Developers
Gemini CLI: your open-source AI agent
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