ATEM MiniのMic端子を使用すると、少なからずホワイトノイズが発生することがあります。音楽配信など、音質が重要な場面では気になるレベルになることもあるため、対策を行いました。
この記事では、ATEM Miniで発生するホワイトノイズの原因と対策方法をまとめます。
使用機器
| 機器 | 役割 |
|---|---|
| ATEM Mini Pro | ビデオスイッチャー |
| ZOOM LiveTrak L-8 | 音声ミキサー(ミキシング後にATEM Mini Proへ出力) |
音声はZOOM LiveTrak L-8でミキシングし、ATEM Mini ProのMic端子に入力しています。
ホワイトノイズの原因
ホワイトノイズの原因として、主に以下が考えられます。
グランドループ
複数の機器を同じ電源に接続した際、回路がループ状になることで発生するノイズです。「ブーン」というハムノイズや「サー」というホワイトノイズの原因となります。グランドループとは、電子機器をコンセントにつないだ時に電気の状態の差で発生する厄介なノイズで、トランスが入ったデバイス(ベリンガー HD400など)を挟むことで解決できます。
入力レベルの不一致
ミキサー経由でラインレベルの信号を入力する場合、ATEM Mini側の入力設定がマイクレベルになっていると、ゲインが過剰になりノイズが目立つことがあります。外部ミキサーのライン出力をATEMに接続する場合は、ATEMの入力もラインレベルで受ける必要があります。
ホワイトノイズ対策
1. ノイズアイソレーターの使用
グランドループによるノイズを低減してくれるのが「ノイズアイソレーター」(グランドループアイソレーターとも呼ばれます)です。
ATEM MiniのMic端子に入力しているケーブルの間に挿入するだけで、ホワイトノイズやハムノイズを大幅に削減できます。価格は千円台が中心で、電源不要なのも魅力です。
詳細は下記の記事にまとめています。
2. OBS Studioのフィルタを活用
配信ソフトウェアOBS Studioでは、音声にフィルタを適用することでノイズを軽減できます。
ReaPlugs VST FX Suite(無料)
REAPERの開発元Cockos社が無料で公開しているVSTプラグイン群です。ノイズゲートやコンプレッサーなどが含まれています。
設定方法については、下記の記事が参考になります。
iZotope RXシリーズ(有料)
業界標準のオーディオリペアツールです。Voice De-noiseは自然なノイズリダクションが特徴で、音声へのダメージを最小限に抑えながらノイズを除去できます。
最新版はRX 11ですが、VST3のみの対応となっています。OBSで使用する場合は、VST2に対応しているRX 8以前のバージョンが使いやすいです。
OBS標準のノイズ抑制
OBS Studioにはフィルタとして「ノイズ抑制」機能が標準搭載されています。手軽に試せるため、まずはこちらから始めてみるのも良いでしょう。
3. ATEM Software Controlの機能を活用
ATEM Miniシリーズには音質調整用の「イコライザー(EQ)」と、音量を制御できる「ダイナミクス」系のプロセッサ(エクスパンダー/ゲート、コンプレッサー、リミッター)が用意されています。ハイパスフィルターを使用して余分な低域成分や高周波ノイズを一括してカットすることも可能です。
まとめ
現在、私はノイズアイソレーターとiZotope RX Voice De-noiseを併用しています。この組み合わせでホワイトノイズは気にならないレベルまで低減できました。
| 対策 | 効果 | コスト |
|---|---|---|
| ノイズアイソレーター | グランドループノイズを物理的に遮断 | 約1,000円〜 |
| ReaPlugs | ノイズゲートなどで軽減 | 無料 |
| iZotope RX | 高品質なノイズ除去 | 有料 |
| OBS標準機能 | 手軽に試せる | 無料 |
| ATEM内蔵EQ | 低域・高域のノイズをカット | 無料 |
ノイズの原因は複合的なことが多いため、複数の対策を組み合わせることをおすすめします。
参照記事


コメントを残す